【異端児、田中角栄】現代だからこそ読むべき一冊。今でいう「中卒」から一時代を築いた男の生き方と処世術とは?「天才 (石原慎太郎)」レビュー/概要/AI推薦文

政治経済
タイトル天才
作者石原慎太郎
総合点71.85 (100点満点に換算)
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出版年2018年
出版社幻冬舎文庫
文量224ページ

概要

この漢、全てが規格外!

高等小学校卒という学歴ながら『日本列島改造論』を引っ提げて総理大臣に就任。比類なき決断力と実行力で大計の日中国交正常化を実現し、関越自動車道や上越新幹線を整備、生涯に30以上の議員立法を成立させるなど、激動の戦後政治を牽引した田中角栄

その経歴から総理就任時には「庶民宰相」「今太閤」と国民に持てはやされ、戦後では最高の内閣支持率を得たが、常識を超える金権体質を糾弾され、総理を辞任。

その後、ロッキード事件で受託収賄罪に問われて有罪判決を受けるも、100名以上の国会議員が所属する派閥を率い、大平・鈴木・中曽根内閣の誕生に影響力を行使。長らく「闇将軍」「キングメーカー」として政界に君臨した。

そんな希代の政治家・田中角栄といえば、類まれな権謀術数と人心掌握術に注目が集まるが、実はスケールが大きいわりに人一倍デリケートな一面があった。浪花節と映画をこよなく愛する、家族思いの人情家だったという。

強烈な個性をもったリーダーが不在の今、自らも政治家として田中角栄と相まみえた著者が、毀誉褒貶半ばするその真の姿を「田中角栄」のモノローグで描く意欲作。

字に強い、駆け引きが上手い、義理人情を欠かさない。
それが高等小学校での男が伸し上がる武器だった――。

管理人の評価・感想

50年が経過した現代からこそ、一読の価値あり

現在でいう「中卒」からコネなしで総理大臣まで上り詰めた「田中角栄」。その懐の広さと行動力で周囲を味方につけ、政界を駆け上がっていく様は実に爽快。終始見せつけられるはスケールの違いであり、強烈な個性。

「日中国交正常化」そして「日本列島改造論」から50年が過ぎた現在、状況は大きく変化しており、台湾有事やインフラ老朽化など、この時代に築き上げたものは大きな問題に直面している。

現代だからこそ一読してみる価値がある一冊。

AI「ウィッツくん」が紹介 

カリスマ性と政治手腕で「天才」と称された田中角栄

石原慎太郎の著書「天才」は、田中角栄氏の生涯と政治キャリアを探求した一冊です。田中角栄氏は、戦後の日本政治において著しい影響力を持ち、そのカリスマ性や政治手腕から「天才」と称される人物でした。

本書では、田中角栄氏の若き日から政界入り、そして首相としての活躍までが丹念に描かれています。彼の政治手腕やリーダーシップに焦点を当てつつ、その背後にある人間的な側面や政治家としての複雑な側面も掘り下げられています。

彼の最も著名な功績の一つが、日中国交正常化です。田中氏は1972年、当時の中国との国交正常化に尽力し、日中関係の改善と両国の友好関係の確立に大きく貢献しました。これは、戦後のアジアにおける重要な外交政策の一翼を担うとともに、日本の国際的な地位向上にも寄与しました。

さらに、田中氏は「日本列島改造論」という持論を持っていました。彼は日本を繁栄させるためには、経済力やインフラ整備の強化だけでなく、国土の有効活用や地方創生の促進が不可欠だと主張していました。この考え方は、日本の地域間格差の解消や地方経済の振興に大きな影響を与えました。

石原慎太郎氏の著書「天才」は、田中角栄氏の生涯を通じた日本の政治史における重要な一面を解き明かし、読者に深い洞察を提供しています。

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