タイトル | 絵を見る技術 名画の構造を読み解く |
作者 | 秋田麻早子 |
総合点 | 89.08 (100点満点に換算) Amazon4.5 楽天4.5 ブクログ4.36 honto4.6 |
出版年 | 2019年 |
出版社 | 朝日出版社 |
文量 | 288ページ |
概要
同じ絵を見ても、プロと素人では、見ているところが違っていた!?
・なぜ、この絵に惹きつけられるのだろう?
・この絵の主役はどこ?
・前情報なしに、どう見たらいいの?
・バランスや構図が良いとか悪いとか、みんな何を見て言っているの?
ちゃんと絵の中にヒントがあるんです。
センスがなくても、知識がなくても、目の前の絵画を「自分の目で見る」、
そして「良し悪しを判断する」ことは、できるんです。
謎を解くカギは、ぜんぶ絵の中にあります。
絵の研究は、「意味」と「形」の二本柱。
この本では、これまであまり触れられてこなかった、「造形」の面から歴史的名画を見ていきます。
描かれたモノを「見る」ためには、少し見方を訓練していないと気づかないものです。
ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ルーベンス、
ベラスケス、フェルメール、ゴッホ、セザンヌ――
超有名なあの名画、知られざるあの傑作、
どう見たらいいか迷う抽象絵画、20世紀を代表する写真まで――
どう見たらいいか、初めて分かるようになります。たくさんのカラー作品が練習問題。
はじめて見る絵でも、パズルを解くように絵を読み解いていく面白さ、
味わってみませんか?
「どういう絵に対しても使える本書で紹介した絵の見方は、
コンパスのような役割を果たしてくれるはず。
名画がどうして名画と呼ばれるのか。
今まで見ようとしなかった真実が、きっと見え始めるでしょう」――著者
管理人の評価・感想
寸分の狂いもなく追求された「美」。名画が名画たる所以とは
寸分の狂いもなく「美」を追求した画家達の着眼点が紹介されており、名画が名画たる所以が分かる。
確か東大王の誰かが紹介していたはず。絵画の見方に関する本は数多あるが、この本の指南はシンプルかつ実践的で、目から鱗の内容。
ほとんど全ページに名画の事例が収録されていてとても分かりやすい。
そして表紙や紙の質感も良いので、読むだけで「ちょっと良い時間」を過ごしている気になれる。例えば日曜日にお酒を飲みながら、名画と睨めっことか。
読後に絵を見るとついつい「フォーカルポイント」を探してしまう。。
絵画鑑賞の入口にぴったりの一冊。
AI「ウィッツくん」が紹介
絵画に興味がない方にもおすすめ。「新しい視点」が手に入る
秋田麻早子の著書「絵を見る技術」は、絵画について深く学びたいと考えている人々にとって価値のある書籍として高い評価を受けています。
また、美術史や芸術に関する専門的な知識がなくても、この本を読むことで絵画をより深く鑑賞できるようになったという評価が数多く見られます。
美術史が専門の秋田麻早子の明快な解説と豊富な知識が、絵画の背後にあるストーリーや芸術家の意図を分かりやすく解説しています。
特に「線の流れと視線の関係」「構図のパターン」「色彩やコントラスト」について緻密な分析を展開しており、絵画を鑑賞する際の新しい視点やアプローチを提供しています。
内容も明瞭でわかりやすく、絵画をより深く理解し鑑賞するための手助けになりうるでしょう。